糸球体腎炎は、腎臓にあって血液をろ過する働きを持つ糸球体(しきゅうたい)に、炎症が起きている状態をいいます。ウイルスや細菌の侵入が引き金となって発症するケースが多く見られます。また、比較的若齢のオス猫に多く見られます。
【症状】初期はほぼ無症状。進行すると水をよく飲むようになる
糸球体腎炎になると、初期はほとんど無症状で、尿検査をしてみると、尿中タンパクが増えている程度です。しかし、病状が進行するにつれ、活発さが減り、毛のつやが悪くなり、よく水を飲むようになります。また、浮腫(ふしゅ:体のむくみ)や腹水、そして脱水が見られるようになります。次第に食欲が低下し、体重も減少し、軽度の貧血症状や嘔吐、下痢といった消化器症状も見られるようになります。さらに症状が進行すれば、多飲多尿、嘔吐、食欲不振など、慢性腎不全の一般的な症状が見られます。 … 続きを読む